2011年1月29日土曜日

朝靄のガンガー


お顔もピンク!


ダライ・ラマ法王の法座で通訳を聞くのに必要なFMラジオを買おうとバラナシまで来てみた日のこと。ガート近くの商店街を歩いていたら、「おまえ、日本人!?日本人だろ?」と、日本語で”気さく”に声を掛けてきたこの青年。聞いてもいないのに「ピンク。わたしピンクね!ピンクだからピンクの服きてるのね」と服装の解説つきで名を名乗る。「ガンガーいく? 一人、危ない。ジャンキーいっぱい」というなり、「こっちね、こっち」と、こちらの事情などお構いなしに、ズンズン裏路地を進んでいく。(・・・まいったなぁ)と内心思いながら、取られた手に引っ張られながらあとをついて行くと、「イケメン祭り」のダシャシュヴァメーダ・ガートに到着。「お祭りね、お祭り。おまえ、これ見に来たんだろ?」・・・いや、こんなお祭りやってるなんて知らなかったし(苦笑) まぁ、結構イイやつだったということで。

その後、目的のFMラジオを「現地人価格」で買ってもらったりしながら商店街をぶらぶらと小一時間。おなかもすいてきたので、「今日はいろいろお世話になったから、ディナーおごるよ」といったら嬉しそうについてくる彼。ホテルのレストランに案内され、テーブルにつき、メニューをみると、なんだかこの日だけはやけに”キングフィッシャー”の名前が光って見える(笑)。「日本人はビールをよく飲むんだけど、インド人はお酒飲まない人多いんだよね?ピンクはビール飲む?」と聞いたら、「ビール飲むよ。毎日飲んでるよ!」「じゃ、今日も飲む?」「飲む、飲む!」ということで、とりあえず中瓶を一つずつ頼むことに。乾杯!とやって、グラスを傾け始めるなり、彼の顔がみるみる赤く・・・。あ〜あ、飲みつけないのに、強がっちゃって、もう・・・。一杯で完全に出来上がってしまいました。インドまできてヨッパライの介抱をすることになるとは(笑)

後日、知人に写真をみせながらこの時のことを話したら、「バラナシで、日本語で声かけてきたインド人について行った日本人が身ぐるみはがされて帰ってきた、って話ならよく聞くけど、声かけて来たインド人を酔い潰して送り帰したなんて話、初めてきいたよ!」と。まぁ、酔い潰すつもりはなかったんですけどね。

ピンク君とは今もとてもなかのいい「お友達」です。ええ、だって弱みを握っていますから!
※プライバシー保護のため、メンが割れないよう、写真には目線をいれています(笑)

イケメン祭り

ガンガーに臨む数あるガート(沐浴場)のなかで最大のものがダシャシュヴァメーダ・ガートです。ここでは毎日夕方の6時くらいから(日没?)、ガンガーに捧げる祭祀(プージャー)が行われています。階段状のガートの縁に沿って、5〜6人くらいの男性が衣装を身にまとい、灯火を振り回しながら踊るのですが、、、これがまたイケメンぞろいでw