2021年11月9日火曜日

★マハーラーシュトラのコロナ専門病院、火災でこれまでに50人以上の命が失われる【最新インド・ニュースを日本語で!(#205)】

ムンバイ:過去1415か月の間に、マハーラーシュトラ州の病院火災で少なくとも51人の命が失われている。これは、公共/民間を問わず、病院施設が惨めにもこうした事故を防ぐのに失敗したことを浮き彫りにしている。

火災の大部分はコロナ専門病院で発生した。酸素呼吸器や生命維持装置につながれていたことによって、患者はすぐに逃げたり救出されたりできなかった可能性がある。

コロナ病棟やICUは、空気中に残存する消毒剤のアルコールのために燃焼室化する危険がある、と指摘する消防の専門家もいる。配管パイプやシリンダーにわずかでも漏れが生じた場合、患者に送り込まれる大量・高濃度の酸素は、すぐに火事の燃料になる。とりわけ、これらの病院には消防設備がなく、厳格な監査もなされていないことが、患者にとって致命的な組み合わせとなっていることがわかっている。

今年は、10人の乳児が死亡したバンダラ地区病院での壊滅的な火災に始まった。ムンバイではその後、複数の火事が起こっている。116日にアーメドナガル市民病院を襲った火災は、ICUで発生し、11人のコロナ患者の命を奪った。予備調査の結果、消火設備が不十分であったことが判明した。

 

元消防署長のプラタープ・カドゴーピカル氏は、予防が鍵だと述べた。そのためには、病院は、室内警報器などの優れた火災検知システムを備えている必要がある。「仮設であれ、常設の病院であれ、病院はすべて、患者が避難できる時間を確保するための優れた検出システムを持っていなければならない」と彼は言った。その上で、非常に有能な消火システムを持つことが重要になってくる。

消防の専門家であるナイルシュ・ウクンデ氏は以前、医療機器を過剰に稼働させて電気的な故障が起これば、揮発したアルコールに触れた熱が膨張して、圧力波が発生する、とTOIに伝えていた。これは爆発を引き起こす可能性があり、フラッシュオーバーと呼ばれる現象がベッドやカーテンを飲み込む可能性がある。

カドゴーピカル氏は、病院は難燃性塗料、カーテン、ベッドシーツへの投資を開始する必要があると述べました。「酸素漏れがないか、病棟とICUをチェックし続けることも重要だ」と彼は言う。

 ムンバイ消防局のある上級職によれば、ほとんどのコロナ療養センターがパンデミックの状況下で現地の野戦病院として建てられた、と述べた。

「消防システムにはおそらく、それほど注意が払われていない。ただし、インドの国家建築基準法(NBC)のガイドラインに準拠できないような場合でも、スプリンクラー、設置可能な場所には火災警報器、ステーションの移動式ウォーターポンプを設置する必要があった。機器を使用できるよう訓練を受けることも必要だった。」


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