2021年8月10日火曜日

★ムガール・レイクの再生、9月末にスタート

 ニューデリー:ローシュナーラー・ガーデンにある4エーカーの湖に下水処理施設(STP)を設置し、再生させるためのプロセスが9月末までに開始されそうだ。デリー・ジャル・ボード(DJB:デリー水資源委員会)は入札を最終決定し、プロジェクトを権利取得事業者に割り当てる手続きを行っている。

北部デリー自治体は、500平方メートルのスペースを提供することに同意し、作業を行うためのNOC(異議なし証明書)を与えた。57エーカーの公園は市民団体によって管理されているが、水路がないために干上がっていた。

「STPの建設と湖までのパイプラインの敷設のために出たすべての損害はDJBが自費で修復する。天然の水域であるため、渡り鳥がやってくる可能性が高く、そのため処理水の水質は、鳥や植物に害を与えないようなものでなければならない。STPの日量600700万リットルの容量は、池を満たし、ローシュナーラー・ガーデン内の公園を灌漑するのに十分だ」と、公社の園芸部門はDJBに宛てた手紙の中で述べている。

DJBの幹部によると、委員会は現在入札の技術的評価を行っているところで、間もなく入札を開始するとのことだ。「我々は9月までには作業を開始したいと考えている。廃水の処理に関しては、NGTのガイドラインに基づき、最適な技術(ハイブリッド式または物理化学式)を用いて、処理水の要求品質パラメータを共有している。権利取得事業者は、15年間にわたりプラントの運用・保守を担当する。費用は11千万ルピー程度になるだろう」と関係者は付け加えた。

 

これまでのプロジェクトとは異なり、今回のプロジェクトでは、土地代、使用した技術、消費電力、工場の保守・運用価値などを基にして正味の価値を算出する。「我々は、これらの要素を考慮の上で、入札者を最終決定する。今後予定されている他の湖沼再生プロジェクトでも、同様の手法が採用されることになるだろう」

 

これまでは、雨水やナジャフガル排水路からの水路で湖を潤していた。「しかし、周辺地域の傾斜面の変化やコンクリート化が進んだため、この10年間、湖は干上がった状態で放置されていた。2012年から14年にかけて、近くに建設された鉄道の高架橋の敷地から汲み上げられた水がここに排水されていた以外はね」と公社の幹部は語る。湖の若返りは、排水溝や下水道から出る処理済みの排水で湖を満たすことを通じて行われる。

 

シャクティナガルに位置するローシュナーラー・バーグは、ムガル帝国の皇帝シャー・ジャーハンの次女が造ったムガル様式の庭園で、緑豊かな庭の中にある湖は、かつては冬になると渡り鳥が訪れることで知られた人気の行楽地だった。


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