e-RUPIは、1回限り使える使い捨てのプリペイド・バウチャーで、支払い予定者は、電子的に送付されたバウチャーを受信して、特定の支払いに利用できる。
e-RUPIでの支払いを受け付けるためには、加盟店はカードやUPIでの支払いに使用するものとは別のアプリケーションを用意する必要がある。SBIは、プリペイド式のUPI電子バウチャーでの支払いを、簡単・便利に受け取ることができる「UPI バウチャー」機能を、「Yono・SBIマーチャントアプリ」に搭載した。
これに加えて、日立ペイメントサービスが、SBIペイメントのe-RUPIの新規導入研修や取引の決済に関して、加盟店のサポートにあたる。
NPCIによって開発されたe-RUPIプラットフォームは、2021年8月2日にインド首相がサービス開始を発表し、SBIペイメントが初めて、ムンバイの新型コロナ・ワクチンセンターにこれを導入した。
バウチャー・クーポンには、QRコードまたはSMSの文字列を利用できるため、スマートフォンやフィーチャーフォンを使用している受益者もこのクーポンを受け取ることができる。
政府機関や民間企業にとっては、受益者が特定のサービスを受ける際にのみ利用できる、用途が限定された、安全なデジタル形式の決済手段となる。
当初、ワクチン接種費用の支払いを容易にするための、受益者向け一括サービスとして導入されたが、この支払手段は今後、受益者が銀行口座を持つ/持たないにかかわらず、奨学金の支払いや補助金の支給、DBT(政府直接送金)の受け取る場合など、さまざまな用途に利用されることになるだろう。
SBIペイメントのMD兼CEO ギリ・クマール・ナイール氏は、「e-RUPIは、銀行口座を持つ/持たないにかかわらず、人々がワクチン接種のためや、その他将来の用途での支払いの場面において、革命をもたらすと信じている」と語る。また、同氏は、SBIペイメントは、e-RUPIバウチャー受付機能を追加したことで、「Yono SBI Merchant」プラットフォームをさらに強化した、と付け加えた。
日立ペイメントサービスのMD兼CEOであるルストム・イラーニ氏は語る。「私たちは、SBIペイメントとの提携により、スモールビジネス事業者やインド国民が、技術的な問題やリテラシーの問題に阻まれることなく、デジタルサービスを全面的に利用できるようになることを目指して、支援に全力を尽くしている。e-RUPIが、インドにおいて全国民に随時最適な金融機械を提供する「金融取り込み」(financial
Inclusion)の動きを促進する上での、新たな成功例となると期待している」
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