2021年8月16日月曜日

★アフガニスタン空域が閉鎖。エア・インディアのカブール便はキャンセル、米国ノンストップ便はルート変更。

 ニューデリー:航空会社関係者によると、アフガニスタン領空は上空通過を含む商業飛行ができなくなっている。エア・インディアの米国からインドへのノンストップ便は、アフガニスタンの空域に入らないように迂回飛行する。


これらの便は、ドーハやUAEに迂回し、燃料補給後にデリーに向かう。領空閉鎖のため、エア・インディアは月曜日に運航予定だったデリー-カブール-デリー間のフライトをキャンセルせざるを得なかった。ヴィスターラ社は、デリー-ロンドン線でのアフガン領空の通過を中止したとのことだ。

 

この閉鎖により、デリーと西側諸国を結ぶすべてのフライトは、より航続距離の長い代替ルートを利用することになる。その他、東西を結ぶ多くの国際便にも影響が出る。

 

エア・インディアのシカゴ-デリー線は、空域規制の開始時、デリーに向けて飛行中だった。アフガニスタン領空の手前でUターンし、現在はドーハもしくはUAEで給油を行った後、デリーへの途に就いている。テラ・アヴィアのバクー-デリー便も同じ理由で途中でコース変更した。

 

これはインド時間の月曜日の深夜、アフガニスタン民間航空局(ACAA)が飛行士への通知(NOTAM)を発行し、通過する航空機にルート変更を勧告したことによる。このNOTAMには、カブールの空域が軍に解放されたことが付言されている。ACAAによれば、カブール空域 ―すなわち、アフガニスタン全土― を通過する便は、今後コントロール不能になるという。

「アフガンの空はコントロール下にないと宣言された。そのため、カブール便はキャンセルされた。今、アフガニスタン上空を通過しなければならないため影響を受けることになるもう一つの便の代替ルートを検討しているところだ」とエア・インディア関係者は語った。

ヴィスターラ社の広報担当者は、「アフガニスタン空域の使用を中止し、ロンドン・ヒースロー空港を発着する便は別のルートを取っている。私たちは関係当局と緊密に連携して状況を監視・評価し、乗客・乗員・航空機の安全を確保するために必要な措置を講じている。」

2021816日のエア・インディア244便  カブール-デリーはキャンセルとなりました。」同便を予約し、デリーに戻ろうとしていた乗客は、月曜日にカブール空港でこのメッセージを受け取った。帰りの便のエアバスA320は満席で、空港にたどり着けなかった月曜日の便の乗客33名も含めて、デリーに戻る乗客で予約は満席になっていた。

 

カブール空港には、駐機場を含め、国外へ飛び立とうとする数千人が詰め寄せている。空港を警備していた部隊は、群衆を分散させるために何度も空砲を撃った。

 

アフガニスタン空域が閉鎖されると、東と西、北インドと西側諸国を結ぶフライトは、より長いルートを取らなければならなくなる。航空会社はずっと前から、このシナリオに備えて準備をしてきた。

民間航空管制局(DGCA)は810日、インドの航空各社に対し、「アフガニスタン空域を飛行中に迂回する場合に備えて、経路上の代替案を再検討する」よう求めていた。 2年前にパキスタンの空域が長期にわたって閉鎖されていた当時は、航空会社は今回よりも遠回りのルートを利用していた。


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