2021年9月25日土曜日

★パキスタンのイムラン・カーン首相、アフガニスタンでの内戦について警告【最新インド・ニュースを日本語で!(#189)】

イスラマバード:パキスタンのイムラン・カーン首相は、タリバンに包括的な政府を組むよう呼びかけ、そうでない場合には、国が内戦に陥る可能性があると警告した。

「彼らがすべての派閥を含まないならば、すぐに彼らは内戦を起こすだろう」と彼は火曜日に放映されたインタビューでBBCに語った。

カーン首相は、パキスタンが主に懸念しているのは、敵対する武装グループがアフガンの地を利用する可能性であり、同時に、内戦が勃発した場合に人道上、ならびに難民発生の危機が起こることだ、と述べた。「それはアフガニスタンが不安定で混沌としたものになることを意味する。」 カーン首相は続ける。「アフガニスタンは、統制されていなかったり、戦闘が行われているような場合には、テロリストにとって理想的な場所だ。そのことを私たちは心配している。したがって、アフガニスタン領内のテロ、それに付随して、仮に人道的な危機や内戦が起こった場合の、難民の問題。これらが懸念材料だ。」

 

パキスタン首相は、新しいタリバン政府を正式に承認するための3つの条件を挙げた。すなわち、新しい指導体制は、包括的であること。人権を尊重しなくてはならないこと。また、パキスタンの安全を脅かすテロリストを匿うのにアフガニスタンの地を使用しないこと、である。

 

タリバンが条件を受け入れれば、パキスタンはタリバン政府を正式に承認するのか、と尋ねられて、イムラン・カーン首相は、パキスタンは近隣諸国と集まって、タリバン政府を正式承認する決定を下すことになるだろう、と答えた。

「すべての近隣関係国が集まり、彼らがどれくらい進歩しているかを確認することになる」と彼は言い、彼らを承認するかどうかは、会議体で決定することになるだろうと付け加えた。しかし、パキスタンは、前回、1996年から2001年までのアフガニスタンにおけるタリバン政権時には、同政府の主要な同盟国だった。

イムランは、女生徒が学校に通うのを阻害する行為は反イスラム的だと述べた。先週、タリバンは中学校から女生徒を締め出し、男子生徒と男性教員だけに学校に戻ることを許可した。しかし、パキスタンの指導者は、すぐに女生徒も出席できるようになると信じている、と述べた。

「女生徒が学校に行くこと認めることになるだろう、と私は考えている。何も言うにもまだ時期尚早だ」と彼は言い、続けて、アフガニスタンの女性が最終的には「自らの権利を主張する」ようになると期待していると述べた。

同首相は、国際社会に対し、アフガニスタン状況に関する最新の変化を辛抱強く見守るよう要請した。20年間の内戦を経て、タリバンが権力を握ることになったのだ、とイムランは語った。

カーン首相とその大臣は、中央銀行の資金がないために、アフガニスタンの国家体制が崩壊してしまうという可能性を回避すべく、世界はタリバンの暫定政府に協力すべきだと何度も求めてきた。

アフガニスタンの中央銀行の推定100億ドルの資金は、1か月前にタリバンが国を乗っ取った時以来、特に米連邦準備制度理事会により、国外の銀行口座で凍結されたままになっている。

月曜日に、パキスタンのシャー・マフムード・ケラシ外相は、学校や病院を含むアフガニスタンの政府機関の再開を可能にするために、これらの資金を解放するよう、繰り返し求めた。「一方で、あなたは危機を回避しようと新規に資金を調達しているが、他方、彼らは、自分たちのものであり、自分たちに属するお金を使うことができないでいる」と、ケレシは国連総会参加のために訪れているニューヨークでメディアに語った。

9.11の攻撃の後、パキスタンは対テロ戦争で米国と同盟を結んだ。その一方で、イスラマバード政府は否定するが、同国の軍事および諜報機関の一部は、ハッカニ・ネットワークやタリバンといったイスラム原理主義グループとのつながりを維持しているとされている。


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