ニュー・デリー: 新型コロナは、学生に困難を課し続けている。多くの海外出願者は試験合格証明書を提出する必要があるが、試験延期のため暫定的な証明書での対応を余儀なくされている。IP(インドラプラスタ)大学のように、それすらも発行までに時間のかかるところもあり、学生たちは、心中穏やかでない。
あるIP大学の学生は、試験が終わったのがようやく7月だったという。「大学がすぐに結果を発行してくれるとは思えない。仮証明書についてはなおさらだ。それなのに、私が出願したイギリスの大学では、入学許可を得るために8月上旬までに書類を提出しなくてはならない」
同じくIP大学の学生アルナヴ・アガルワルは、彼の出願した米国の大学はもう少し寛容で、8月下旬までに書類を提出するように、と求められたと言う。カリフォルニア大学サンディエゴ校では、一か月後に合格の仮証明書か成績証明書を提出しなければならないので、早く試験結果を出してもらいたいと思っている。「8月2日から授業が始まり、2、3週間後にはビザの面接が行われる。オンラインで授業を始めて、試験結果が出たら、ビザを取得しようと考えている」
デリー大学では、オンラインで仮証明書を発行する手続きを開始したと、試験部長のD・S・ラワット氏は述べている。「少なくない依頼があったことを受けて、仮証明書の発行を開始する。多くの学生が大学の授業料を払っていない。しかし、今は現実問題として大学に行くことができないので、最終的な証明書の発行を受けるために各自のカレッジに赴いた際に、学費を納入してくれればいい」とラワット氏は言う。
ヒンドゥー・カレッジの卒業生で、DUからオンラインで仮証明書を発行してもらったアビウダイ・シングラが言うには、自分の大学では必要な書類を発行してくれたが、アメリカの大学では証明書原本(※)が必要だったという。「私は今回、DUからデジタル証明書を発行してもらって、米国の大学からは原本を提出するのに1年の猶予をもらった。しかし、DUは証明書の原本を発行するのに2年かかることが多い。なので、後で何かトラブルが起きるかもしれない」。
IP大学の試験統括者ラジュー・ナイール氏は、新型コロナによる諸規制のため、大学当局は仮証明書の発行手続きを開始した、と言う。証明書は各カレッジに送られ、学生はそこですぐに証明書を受け取ることができるようになる。
キャリアカウンセラーであり、海外留学コンサルタントでもあるアローク・バンサル氏は、学生たちは心配しなくても大丈夫だ、と言う。同氏いわく、「学生がすぐに書類を提出すると確約すれば、外国の大学の多くは入学許可を出す方向なはずだ」
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