2021年3月30日火曜日

インド当局、アストラゼネカ・ワクチンの使用期限表示を独自に延長:レポート(#47)

ニューデリー:インドの医薬品規制局は、アストラゼネカ製コロナ・ワクチンの使用期限を、処方箋にある「製造日から最大6か月」ではなく、9か月間、使用可能としている。ロイターおよび、ある情報筋が政府文書を検証した。

この承認は、スィーラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)によって製造され、数十か国に輸出されている、ライセンス版の同ワクチンに与えられたもので、各国の保健当局がワクチンの廃棄を最小限に抑え、接種プログラムをより適切に計画するのに役立つ。
一部のアフリカ諸国では、使用期限が延長されない場合、来月の半ばまでに100万回分以上のワクチン(SII製Covishield)を使い切る必要が出てくる。
インドの医薬品管理局長のV.G. ソーマニは、SIIからの求めに応じて、先月末、「手元にあるラベルのない薬剤については、9か月の使用期限を適用することが許可されている」と、書いている。
アストラゼネカ社は先週の声明で、製品は通常の冷蔵状態で少なくとも6か月間、保管・輸送・取り扱いが可能だと述べていた。WHO(世界保健機関)のウェブサイトには、Covishieldおよび韓国製のアストラゼネカ・ワクチンの注射剤の使用期限は6か月と記載されている。
ソーマニの承認内容はすでにいくつかのアフリカ諸国に伝えられているが、ロイターの検証のかぎりでは、各国がその推奨期間を使用前の薬剤に適用するかどうかは明らかにならなかった。各薬瓶には通常、5mlすなわち10回分のワクチンが含まれている。
ある情報筋によれば、承認はSIIによって提出されたデータに基づいて行われた、と述べる。この人物は、本件を直接知る立場にあるが、公に議論することを許されていない。この情報筋は、どのようなデータがこの世界最大のワクチン・メーカーである同社から提供されたかを明らかにしなかった。
ソーマニ、SII、およびアストラゼネカにコメントを求めたが、現在のところ反応は得られていない。
インドはこれまでに5500万回分のCovishieldを国内で投与し、6400万回分近くを輸出している。インドはまた、バーラト・バイオテック社によって国内で開発された別のワクチンも使用している。

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