火曜日に行われた、州知事のナヴィーン・パットナイク氏その他の政府高官、および地方行政機関に対する保健省のプレゼンテーションのなかで、医療教育訓練所長(DMET)率いる州の技術委員会は、自宅隔離中の患者に対してイベルメクチンを使用することを推奨した。
「イベルメクチンの使用は、感染を最小限に抑えるという点で有益であることが、多くの国際的な臨床試験で明らかになっている。データによると、イベルメクチンは酸素依存度を下げて、ウイルスを素早く除去できる」と保健省は言う。
政府は、AIIMS/ICMR/新型コロナ・ナショナル=タスクフォースが軽度の新型コロナ陽性例にもイベルメクチンの使用を推奨していることを挙げつつ、患者1人あたり12mgを、1日1錠のペースで3日間、合計で3錠が一人当たりに必要となると述べた。
オディシャ州では現在発症中の患者数が9万人以上おり、今後30日間、1日あたり8000人の陽性患者が発生すると予想されている。そのため、オディシャでは同薬剤72万錠が必要な計算となる、と州政府は言う。
医師によれば、イベルメクチンは予防的にも治療用にも使えるそうである。「コロナの治療に使われている薬剤のほとんどは、用途転換されたものであり、本来は適応症外のものだ。一部の研究で、イベルメクチンには効果があると示されている。緊急事態が続いている中、臨床試験を待っている時間的余裕はない」と語るのは、カッタックにあるSCB医科大学および病院の薬学教授で、新型コロナに関するオディシャ州政府のテニカル・アドバイザーを務めるジャヤント・パンダ氏だ。
「イベルメクチンには免疫調整作用があり、抗寄生虫薬だ。その分子には副作用がほとんどない。この状況下では、引き続き使用が続けられるべきだ」とパンダ氏は言う。
AIIMSブバネシュワルの研究によれば、イベルメクチンは新型コロナの感染をかなりの程度、防ぐことができるとのことだ。AIIMSでは、入手可能な文献を検討した後、医療従事者へのイベルメクチンの投与を開始。72時間の間隔で2回投与した。これは任意の試験だった。感染症は顕著な減少を見た。2錠のイベルメクチン投与で、その後1ヶ月間、ウイルスに感染する確率が73%減少した、との結果がそのAIIMSの研究ではでていた。
AIIMSブバネシュワルの研究部門の学部長 ビノード・パトロ氏は、「(イベルメクチンの使用については)世界的に意見が分かれている」とした上で。「しかし、この状況下では使用を継続すべきだ」と述べた。
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