2021年6月17日木曜日

★緑色真菌とは何か:知っておくべき重要なこと

新型コロナ感染症から回復した34歳の一人の患者が、マディヤ・プラデーシュのインドールで緑色真菌感染症と診断されて、治療のために、救急飛行機でムンバイに移された、とある年配の医師は火曜日に語った。

患者は、副鼻腔、肺、および血液に緑色真菌(アスペルギルス菌)感染症を患っていることが判明。これは、インド国内で初めて報告された症例だ。

 

緑に加え、黒、白、黄色の真菌感染症も最近、国のさまざまな地域から報告されている。

 

緑色真菌感染症とは何か?

緑色真菌感染症とはアスペルギルス菌感染症のことであり、屋内と屋外に生息する一般的なカビ(真菌の一種)であるアスペルギルスによって引き起こされる感染症だ。ほとんどの人は毎日アスペルギルスの胞子を吸っているが、それで具合を悪くすることはない。

 

ただし、AIIMSのディレクター ランディープ・グレリアはまた、色ではなく(菌の)名前で、ムコール症を呼ぶ方がよい、とも述べている。

 

「同じ真菌に異なる色の名前を付けると、混乱が生じる。ムコール菌症は、新型コロナとは異なり、伝染病ではない。ムコール菌症に罹患した患者の約9095 %は、糖尿病および/またはステロイドを服用していたことが判明している。この感染症は、糖尿病でもなければ、ステロイドも服用していない、という人にはめったに見られない」と、同氏は最近記者団に語った。

 

医師たちは、新型コロナから回復した人たちに現れるこの緑色真菌感染症が、他の患者に現れるものと何か違いがあるのか、ということを言うには、より多くの研究が必要だ、と話している。

 

ただし、専門家の中には色でアスペルギルス菌を他と区別することについて、異なった見解を持つ者もいる。マハトマ・ガンディー記念医科大学(MGM)の医学部門主任 V.P.パンデイ博士は、次のように述べている。「真菌感染症に色による違いがあるわけではない。単にそれは、原因菌がアスペルギルス菌なのか、ムコール菌なのか、ということを言っているだけだ」

 

なぜそれは緑色真菌と呼ばれるのか?

「真菌感染症で、患者の体が、その名前の色を帯びるのではない。それらの名前は、検査時に、実験室での培養中に現れる色に基づいている」と、シュリー・オーロビンド医科学研究所(SAIMS)の呼吸器内科主任 ラヴィ・ドーシ博士は言う。

 

MGMの微生物学部門主任 アニタ・ムータ博士は、次のように述べている。「真菌は培養中に色を帯びる。黒、黄、緑、白の真菌が現れるが、これらはすべて、ムコール菌、シンデレラ菌、アスペルギルス菌の標本ということになる」

 

ムコールは黒色を帯び、シンデレラは白色を帯び、アスペルギルスは、種類の違いでそれぞれ緑色と黄色を帯びる、とMGMの微生物学部門主任 ムータ博士は真菌感染について説明する。

 

それはどれくらい致命的か?

新型コロナ患者およびそれから回復した人々の間でムコール症の症例が増加していることが話題になる中、感染症学者は感染症を引き起こしている真菌の色でパニックにならないように、とアドバイスした上で、感染の種類、その原因および関連する危険因子を分析することの重要性を強調した。

 

真菌感染症には、カンジダ感染、アスペルギルス感染、クリプトコッカス感染、ヒストプラズマ感染、コクシジオイデス感染など、さまざまな種類がある。

 

ムコール感染症、カンジダ感染症、アスペルギルス感染症は、免疫力が低下している人に多く見られるものだ。


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