ニューデリー: インドにあるVFS Global社のビザ・センターでは、昨年の6月まで実施されていた全国的なロックダウンの期間、ビザ申請手続きはほぼ完全に停止していたが、解除以来、現在までに40カ国以上が申請手続きの業務を再開している。
これら40カ国のうち、すべてのカテゴリーについて申請手続きを再開させたのは、米国、英国、タイ、ベラルーシ、レバノン、ナイジェリア、南アフリカ、トルコなど、ごく一部の国に限られる。
VFS社のデータによれば、たとえばカナダが現在「家族、再入国許可、学生」カテゴリーのみの発給を行っているように、ほとんどの国では現在、一部カテゴリーのみのビザを発給している。
ただし、インド国内で40数カ国についてのビザ申請が再開されたとはいえ、実際に相手国との間を行き来できるかは、利用できる航空便があるかどうかにかかっている。それは、相手国との間にエア・バブル協定が結ばれているかで決まる。
インドは現在、イギリス、アメリカ、カナダ、ロシア、モルディブ、セイシェルなど27カ国との間でエア・バブル協定を締結している。オーストラリアやタイといった他の国は、まだインドとの間にエア・バブルがない。
木曜日に発表した声明の中でVFS社は以下のように述べている。「航空便は、すべての路線で、政府の勧告に従うものである。よって、旅行許可はビザの手続きとは無関係な可能性がある。」
「直近の四半期、海外渡航者の動きは間欠的なものとなった。ワクチン接種の動向に応じて、国境は各地域で散発的に閉じたり開かれたりした。インド国内のいくつかのビザ・センターでは(2021年3月31日現在)、40カ国以上の政府に対して、各種カテゴリーのビザ申請手続きが再開されている。」(VFS社「2020年6月以降のビザ申請手続き再開最新更新状況」)
しかしながら、状況は常に変化しているため、VFS社は、最新の情報は、同社ウェブサイト(www.vfsglobal.com)の国ごとに特化した情報ページを参照するように呼びかけている。4月7日(水)時点、インド国内にある同社のビザ・センターは営業しているが、パンデミック関連の規制によって、営業時間帯や休日が変更になっていることがある。
パンデミック時には、各国とも独自の入国ルールを設けている。例えば、インドでは、外国人に対する観光ビザの発行はまだ再開されていない。同様に、現時点でインド人観光客に門戸を開いているのは、モルディブ、アラブ首長国連邦、ロシア、セイシェルなどに限られる。
航空業界各社は、国際的な航空旅行を再開するための鍵となるのは、保持者のコロナ関係の検査結果や予防接種証明のデジタル情報を、目的地の入国管理局と電子的に共有することができるコロナ対応パスポートの導入だと見ている。海外旅行が2019年に最後に見られたコロナ以前のレベルに戻るのは、2024-25年のことになるだろうと予想されている。
インド国内のVFS Global社のビザ・センターでは、2021年3月31日時点、各国向けビザ申請部門が業務を行っている。
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