2021年4月22日木曜日

★英国ヒースロー空港、航空会社からのインド便増便要請を断る

英国のヒースロー空港は、インドが金曜日に英国の「レッドリスト」に追加されるのに先立って、インドからの臨時便の運航を許可しないと発表した。新型コロナ感染者数が高水準となっていることから、インドからの旅行は現在、ほとんどが禁止扱いとなっている。

マット・ハンコック保健相が月曜日に発表したところによれば、今回の英国の措置は、インドで初めて確認された変異種の感染者が100人以上検出されたことを受けてのものだという。

同氏は「インドをレッドリストに加えるという、困難ではあるが重要な決定を下した。これにより、過去10日間にインドに滞在していた場合、英国またはアイルランドの居住者、英国市民でない人は英国に入国できなくなる。」と議会で述べた。

ヒースロー空港がインドからの臨時便の運航を拒否したことについては、BBCが先に報じており、同空港は、パスポートコントロールでの行列を懸念して各航空会社からの要請を断ったと伝えている。

また、同空港はロイターに対し、これ以上の渡航者を受け入れて、現状の国境における圧力をさらに悪化させるようなことは避けたい、と述べている。

インドは現在、医療システムを圧倒するコロナウイルスの「嵐」に直面していると、ナレンドラ・モディ首相は火曜日の国民向け演説で述べた。世界第2位の人口を有するこの国では、水曜日に新たに295,041人のコロナウイルス感染者がでたと報じられたが、これは、1日の増加量としては、どの国よりも多いものであり、病院も限界に達している。

2,023人というインドの1日の死亡者数も、パンデミックでの死亡者数として最多となる。

全国的に酸素が不足する一方で、感染者数が急増しており、インド西部では水曜日に人工呼吸器への酸素供給が停止して、少なくとも24人が死亡するという事故が起きている。

保健の専門家によると、インドでは冬の間はウイルスが抑えられているように見えたため、警戒を緩め、結婚式や祭典などの大きな集まりを許可していた。

モディ首相自身も、地方選挙のために複数の政治集会で満員の聴衆を前に演説したり、何百万人もの人々が集まる宗教的な祭典の実施を許可したりしたことで、批判を受けている。

 

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