2021年4月30日金曜日

★テランガーナ州政府、ワクチン配送に向けたドローン試験運用の許可を取得

ムンバイ:テランガーナ州政府はいまや、新型コロナ・ワクチンの輸送にドローンを試験的に用いることが可能となった。民間航空省と民間航空総局から金曜日、条件付きの承認が下りた。これは、ワクチンの迅速な提供と医療アクセスの向上を狙いとした措置だ。

 

今回の許可は、VLOSVisual Line of Sight)範囲内、つまり、操縦者の視界にはっきりと入る距離に限り、ドローンによる配送を認めたものだ。「これらの免除措置は、1年間もしくは追加の命令の範囲に準ずる。それぞれの事業体に通達されているすべての条件と制限が厳密に守られている場合にのみ有効である」と同省は発表した。

 

同省はまた、「試験運用は、人口、孤立具合、地形などといった条件を評価し、ドローン配送を特に必要とする地域を特定するのにも役立つだろう」と述べた上で、今月初めには、ドローンを使った新型コロナ・ワクチン配送の現実的な有用性を測る検証研究をIITカンプール校と共同で実施するとしたインド医療調査評議会(ICMR)にも、同様の許可が与えられていると付け加えた。

今回の許可は、2つの目的の達成を狙いとしている。一つはワクチンの迅速な提供であり、もう一つは、各家庭に玄関先での応急医療を提供することを通じた、医療アクセスの向上だ。ドローンを用いた戸口への直接空中輸送を実現することで、コロナ・ウイルスの濃密な地域や、感染危険性の高い地域への人の出入りを抑制することができ、とりわけ遠隔地では、物流のラストマイル(宅配)部分にいたるまで、ヘルスケアへのアクセスを行き渡らせることができる。また、将来的に、長距離ドローンを使った医療物流のミドルマイル(中間物流)への組み入れを可能にする。

 

 


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