★最大風速毎時185 kmの「猛烈」なサイクロン「タウテ（Tauktae）」、グジャラートに上陸の模様

アフマダーバード／ニューデリー：新型コロナで傷ついたグジャラートは、1998年以来の最強のサイクロンとして海岸地方を襲う「タウテ」の打撃に備えている。日曜日に西海岸地帯一帯を切り裂き、「猛烈」なものへと発達したサイクロンは、火曜日早朝に予想される、連邦直轄領ディウとバーヴナガルのマフバの中間地点に予想される上陸に向けて、速度を高めている。

ミャンマー語で「ヤモリ」を意味するタウテは、IMDによれば、風速毎時155～165 km、最大風速185 kmで到達すると推定されている。月曜日の夜にグジャラート海岸に到着し、翌日の夜明けまでにポルバンダルとマフバの間、カーティヤーワル半島を縦断するコースをとる。

予想される上陸による大きな影響が心配されるのは、アムレリ、ポルバンダル、ジュナーガル、ギール・ソームナート、ボータード、バーヴナガル地区。「被害が出るのは、デーヴブーミ、ドワールカ、カッチ、ジャムナガル、ラージュコートとモールビ、ヴァルサド、スーラト、ヴァドーダラ、バルーチ、ナヴサリ、アナンド、アフマダバードの各地区だ」と IMD事務局長M モーハパトラは述べた。「サイクロンは、ゴアのドップラー気象レーダーによって監視されている。IMDはサイクロンの動きを随時、更新し続ける。」

 州政府は中央と協力して、月曜日の夜までにサウラーシュトラとカッチの沿岸の村に住む15万人近くを避難させることを目指している。州首相ヴィジェイ・ルパニは、「人的被害をゼロにすることを目指し、SDRFと消防隊員の支援を受けた44のNDRFチームが、救助と救援活動のために沿岸地域に配備された」と述べた。

 

特任州総務長官のパンカジュ・クマールは日曜日、25,000人がすでに比較的安全な場所に移されたと述べた。

アムレリ、ギール・ソームナート、ディウ、バーヴナガルでは、平時の潮位に加え2～3 mの高潮が発生するとIMDは警告する。バルーチ、アナンド、アフメダバード南部、スーラト、ナヴサリ、ヴァルサドでは1～2 m、残りの沿岸地域では0.5～1メートルが予想されている。上陸時の高潮で、これら沿岸地区の低地のほとんどは浸水する可能性がある。「州には、漁業を完全に停止するように勧告する。人々は（サイクロン上陸中は）屋内に留まるように」とIMDのチーフ、モーハパトラは述べた。

グジャラート州に上陸したこれまでで最も強かった熱帯低気圧は1998年のもので、数千人が死亡し、カッチのカンドラが平坦化した。それ以来、州では2回、辛くも難を逃れる経験をしている。2019年には、サイクロン「ヴァーユ」が州沿岸をかすめて通り抜けている。また昨年には、サイクロン「ニサルガ」がムンバイを襲ったが、南部に大雨を降らせたことを除き、州には影響を与えなかった。