2021年5月27日木曜日

★デリー市知事アルヴィンド・ケジリワル氏:パキスタンが宣戦布告してきたら、各州は自前で戦車を購入するのか?

ニューデリー:水曜日、デリー首都圏知事アルヴィンド・ケジリワル氏は、パキスタンがインドに宣戦布告した場合に、各州それぞれ自分で武器を入手して自衛しろ、などとは言われない。同様に、ワクチンを購入して供給するのは中央政府なのであって、対新型コロナの戦いの自衛手段を州政府に丸投げにしてはいけないと、語った。「パキスタンが明日、インドに宣戦布告したとする。その時に、UP州は州で戦車を買え!とか、デリーは自分たちで武器を調達しろ!みたいなことを言われたりはしないだろう」と、ケジリワル氏はデジタルプレス・ブリーフィングで述べた。同氏は合わせて、1844歳の人々のためのワクチンや、高齢者のためのコヴァクシンの在庫がもうすでに枯渇していることを指摘した。

ケジリワル氏によると、3月に第2波が始まった時点で、世界各国からワクチンを調達できればよかったのだが、各州は調達を自分たちで手配するよう指示されたのだ、という。「私はいくつかの州の知事たちと連絡を取ってきたが、どの州もワクチンを手に入れようと、あらゆる手を尽くしていた」。多くの州政府がワクチンの国際入札を行ったが、失敗に終わった。ワクチン会社は中央政府とだけ直接取引をする。、州政府の話は聞かない、と明言しているのだ。なぜ国はワクチンを買おうとしないのだ?」

 

同氏は、どんな犠牲を払っても、インドはこの戦いに負けてはならない、と語った。「中央政府が(コロナ)戦争に負けたとしたら、負けたのはBJPなのではなく、インドなのだ。デリー政府が負けたとしたら、負けたのはAAPではなく、インドが負けるのだ。36州・連邦直轄領の政府は、今こそ、中央政府と力を合わせて、チーム・インディアとして戦わなければならない」 

ケジリワル知事はモディー首相に向けて、すべての州知事が、些細な政党・党派を超えて、国家の兵士のように、彼とともに働いていると断言した。「あなたは我々に責任を課した。私たちはそれを全うするだろう。だが、私たちに権限のない仕事を、どうやって実行しろというのか? 国は半年間を無駄にした。これ以上対応を遅らせたならば、どれだけ多くの家庭が破壊され、命が失われることになるか、誰にもわからない」

 

これに先立ち、ケジリワル氏は、ドワールカのベガス・モールにあるアーカーシュ病院が運営するドライブ・スルー型のワクチン接種会場を訪れた。同会場にあったワクチンは70回分だった。ケジリワル氏は、この施設が多くの市民の助けになることを願っている。同氏によれば、複数の同様の施設が数日中に解説される予定になっているとのことだが、ワクチンの供給には問題が残っているという。

「市政府は、45歳以上の人を対象に、ここ数日間、コヴィシールドを接種している。デリーではひと月あたり800万回分のワクチンが必要となることは、すでに何度も報告されている」 同氏の話は、インドの科学者たちが、新型コロナ・ワクチン製造では、他の先駆けとなるグループの一つだったことに及んだ。インドはその時点でワクチンの生産を開始し、市民に大規模なワクチン接種を行っていればよかったのだが、現実にはそうならなかった。同氏は言う。「適切な時期にワクチンを接種していたならば、第2波の猛威を避けることができていたかもしれない」

また、ケジリワル氏は、封鎖措置の緩和とワクチン接種の進行状況はリンクさせることはできない、と語る。デリー市当局はいつ頃ワクチンが市内に行き渡るか、見通しを立てることができていないからだ。「人々の生活が苦しくなり、ビジネスが停止している。したがって、どの程度のロックダウン緩和が可能か、検討しなければならない」と述べる。

AAP党の市政委員アティシ氏は、若者に対して、有料での接種を提供しているのは民間病院だけだ、と言う。「ワクチン1回分の料金は8001,300ルピーで、デリーの多くの若者は、そのような金額は払えない。これが1日あたりのワクチン接種数が減少している原因だ」とアティシ氏は語った。


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