ナグプール:普通は「院内感染型」の真菌性疾患として知られている「ムコール菌症」が、在宅療養中のコロナ感染症患者にも発症している。その原因として、服用法のコントロールがなされないまま野放図に薬物が使用されていることや、自宅隔離時に血糖値の監視が不十分になっていることなど、さまざまな理由が挙がっている。
複数の医療専門家によると、多くのコロナ患者とその親族たちが、ソーシャルメディア上のメッセージや、ネット上で拡散されている科学的根拠に基づかない処方箋、さらには無資格の医師からの提案に乗せられて、さまざまな薬を試してみた結果、健康に悪影響を生じさせているのだという。
サンフラワー病院系列の院長の一人である著名な医師、ジェイ・デーシュムク博士は、ステロイドなどの薬を長期にわたって自己投薬したり、専門家に相談せずに、そのつど外来診察(OPD)だけ受けて出してもらった薬を立て続けに服用したり、似たような症状の人同士で処方箋を共有したりする行為を挙げて批判した。
「症状が似かよっていたとしても、治療のスケジュールが同じになることはない。それゆえ、そのような大雑把な薬の飲み方はやめなければならない」と述べる。
ほとんどの医師は、血糖値管理をしないまま、コロナ患者に無秩序に薬を使用したことがムコール菌症を引き起こしていると考えているが、他の何人かの医師は、コロナ蔓延後の家庭における不衛生な生活スタイルが、黒カビに、免疫力の低下した身体を蝕ませる道を開いたと考えている。
有名な耳鼻咽喉科外科医のナンドゥ・コルワドカル博士によると、オレンジシティ病院で彼の下に入院した3人の患者が、ムコール菌症を発症する前に、自宅でコロナの治療を受けていたという。
「コロナ患者の3名は、どこかの一般医から薬を処方されていたが、その一般医は彼らの血糖値およびその他の指標を注視していなかった可能性がある。2週間後、彼らはムコール菌症の症状を発症し、病院にやってきた」とコルワドカル博士は言う。
また、セブン・スター・ホスピタルの院長モーハン・ネールカル博士は、糖尿病患者やその他の免疫の低下した患者は、ムコール菌症のような真菌性疾患に非常にかかりやすくなる、と述べている。
「コロナ患者の多くは、糖分の監視や管理をしないまま、自己判断で薬を自宅で飲み始めていた。また、無資格の医師からアドバイスを受けたり、パラメータを確認しないまま薬を投与されたりする人もいたのだが、これは有害だ。また、ソーシャルメディアでの情報をもとに、自宅で治療に頼る人もいた」とネールカル博士は言う。
また、自宅の酸素ボンベの流量計に水道水を入れて使用している人も多く、それがムコール菌症などの真菌性疾患の原因になっている可能性もある。また、不衛生な生活習慣や不潔な環境も、健康を害したり、病気を引き寄せる原因となる」と同氏は言う。
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