新型コロナがすべての航空会社の財務に深刻な影響を与えているこのタイミングで、Go Firstは資金調達に動いた。利用客数においてインド最大の航空会社IndiGoは先週、「適格機関投資家による株式発行」によって最大300億ルピーを調達することを決定した。 IndiGoは、長年にわたり、カタール航空のトップであるアクバル・アル・ベイカー氏から、プロモーターのRahul
Bhatia氏の同意が得られれば、同社に出資するという申し出を受けている。
Vistaraのオーナーであるタタ・グループとシンガポール航空は、昨年4月以降のパンデミックの間に4回目となる46.5億ルピーを同フルサービスキャリアに投入した。去年の4月以降、プロモーターたちは合計で200億ルピーを投入している。
タタ社は、自社のもう一つの航空会社であるエアアジア・インディアにも資金を投入している。売却予定となり、政府からの資金補填を得られていないエア・インディアでは、ソブリン・ギャランティーをバックにした新たなローンを調達し、タタ・グループと予想されている「新しいオーナー」が見つかるまでの間、フライトを維持している。他の航空会社も、コロナによる旅行需要の低迷
―航空業界が直面した最大の危機― をなんとか生き残ろうとしている。
パンデミックに際して航空会社が直面した問題の詳細が、Go Firstの目論見書草案には記載されている。現実に、どの航空会社も同様の激しい乱気流の只中にあり、大金持ちのプロモーターの存在があったり(Goエアー、ヴィスターラ、エアアジア・インディア)や、自社の手元資金を当てにできたり(IndiGo)する所だけが助かっているといった状況だ。
「2020年12月のフライト数は、前年同月の約63%だった…。これにより、2020年2月下旬から急激に収益性が著しく低下。その結果、2020年12月31日までの9ヶ月間で47.07億ルピーの純損失を計上することとなった…
196.15億ルピーの純資産のマイナスであり、流動負債が流動資産を436.26億ルピー上回っていることから、当社の法定監査人は…継続企業として存続する能力についての不透明さが当面、懸念されることだ」とRHPは述べている。
しかし、「プロモーターからの支援」のおかげで当社は、すべての航空会社が現在直面しているこの深刻な困難から抜け出すことができると考えている。
「…新型コロナの悪影響により、一部の航空機リース契約、供給契約、その他のサービスプロバイダーとの契約に基づく支払いができず、一部から支払い遅延または不払いの通知を受けている。また、全部門の従業員を対象に、一時帰休を実施しなければならなかった。…2020年4月から2020年6月までの間、約3,800人の従業員が一時帰休に入ったが、その後、事業の拡大に伴い雇用を再開した」と続けた。Go Air社は、流動資産状況を改善するために、Wadiaのグループ企業の一つから資金を調達したという。
目論見書のドラフトによれば、Go Firstは、Go
Investments(49.1 %)、グループの家長であるナスリ・ネヴィル・ワディア(23.1 %)、ジャハンギール・ナスリ・ワディアおよびネス・ナスリ・ワディア(各0.55 %)といったプロモーターたちで73.3%の株式を保有している。残りの26.7 %はプロモーター・グループの他のメンバーが所有している。
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