2021年5月20日木曜日

★保健省、各州に黒カビ感染症の流行を宣言するよう要請

ニューデリー:中央政府は木曜日、すべての州と連邦直轄領に対し、黒カビ感染症として知られるムコール菌症の流行を宣言するよう強く要請した。病気は、1897年に制定された伝染病法に基づき、法定伝染病に指定することで、流行を宣言できる。

また、連邦保健省は各州および連邦直轄領に宛てた書簡の中で、すべての公立および民間の医療施設に対し、疑わしい症例および確定した症例のすべてを保健省に報告し、その後、統合疾病監視プロジェクト(IDSP)の監視システムに報告するよう義務付けることを求めている。

 

この真菌性疾患の治療には、眼科医、耳鼻咽喉科医、一般外科医、脳外科医、歯科および顎顔面外科医など、複数領域からの集学的アプローチ、ならびに抗真菌薬のアンフォテリシンBの導入が必要だ。ANIは同書簡の内容をこのように伝えた。

 

1897年の法律では、病気の蔓延を抑えるための「封じ込め策」実施に必要となる特別な権限を当局に与えている。

 

これにより、すべての政府、民間の医療機関、医科大学は、連邦保健省とインド医学研究評議会(ICMR)が発表したムコール菌症のスクリーニング、診断、管理のガイドラインに従うことになる。

この真菌性疾患は、新型コロナの患者、特にステロイド治療を受けていて糖分コントロールが乱れている患者の間で発症していることが、いくつかの州で報告されている。

「この真菌性疾患は、(新型コロナ)患者に、疾病期間の長期化と死亡率の増大をもたらしている」と書簡にはある。

国内のいくつかの地域で、「ムコール菌症」または「黒カビ感染症」と呼ばれる珍しい真菌性疾患が広がっている。ラジャスタン州では、黒カビ感染患者の急増により、州政府は水曜日にこの病気が流行しているとみなすことを宣言した。

ハリヤーナ州政府も518日、「ハリヤーナ州・伝染病(ムコール菌症)規定, 2021(The Haryana Epidemic Diseases Mucormycosis Regulations, 2021)」という規則を策定した。

現在までに、カルナータカ、ウッタラカーンド、テランガーナ、マディヤ・プラデーシュ、アーンドラ・プラデーシュ、ハリヤーナ、ビハールなど、国内各地で黒カビ感染が報告されている。

人は環境中の真菌胞子に接触することでムコール菌症にかかる。また、切り傷や擦り傷、火傷などの皮膚の外傷によって菌が皮膚に侵入することでも、この感染症が皮膚に発症することがある。

ANI入電)


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